はな保育

『きんいろあらし』『ふわふわふとん』

こんにちは!はな保育園ひろじほんまちです

年が明けて新たな1年がスタートする1月。

心なしか子どもたちもたくましくなったように感じます。本年もよろしくお願いいたします。

 

今日は4、5歳児が10月頃からずっと取り組んできた絵本の世界の遊びについてお伝えします。

〈きんいろあらし、ふわふわふとん〉

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子ども達の大好きな絵本『やなぎむらシリーズ』

もともと虫に興味があった子ども達は絵本を読んで登場する虫を図鑑で調べたり絵本を見ながら真似して文字や絵を描いたりしています。

また、園庭や散歩に出ると落ち葉をめくり「虫いないかな?」とあちこち探したりする姿も見られます。

こちらは、近所の神社にある池でカメを探しているところです。

絵本の場面でクモのセカセカさんが池におちてしまい、“いけのばんにん”のカメキチおじいさんが助けに行くというシーンがあります。

以前神社に来た際に、池からカメが顔を出し「おーい、かめさん来てー」と呼んだ際に本当に近くに泳いできてくれたことがありました。

そこでまた会えたらいいなと思い、また池をのぞいてみました。

子どもたち「あれはカメキチおじいさんかな?」「違うみたい。今日は寒いから出てこないかもしれないね。」

保育士「今日は会えなかったけど、また来た時に会えたらいいね」

〈やなぎハウスを作ろう!〉

お話のなかで虫たちが住んでいるやなぎむらに嵐がやって来て、去ったあとに辺り一面がきんいろの葉っぱでいっぱいになるシーンがあります。そこで虫たちはその葉っぱを使い、冬を乗り切るための家づくりを始めます。このお家が『やなぎハウス』です。

このシーンがお気に入りの子どもたちは「みんなで入れるお家を作りたいね」と話し合い『やなぎハウス』を作ることにしました。

はじめはカプラを一列で積み上げ作っていたのですが…

ガラガラガラガラッ!!

すぐに崩れてしまい、どうしたら崩れないように作れるかをみんなで考えました。

話し合いの結果、一列だと崩れやすくなることが分かり、強度を上げるため、今度は二列で作ることにしました。

ただ、二列にしたことで新たな問題が出てきました。

それは、二列にしたことでカプラをたくさん使うことになった為、カプラが足りなくなってきてしまったのです。これでは、入口の部分が作れない!

どうしようかと悩んでいるうちにまた崩れてしまい、試行錯誤しながら作り続け、やっとすべてのカプラを使い、入り口部分を完成させることが出来ました。

〈きんいろ屋根作り〉

カプラを使い切った為、屋根は別で作ることにしました。

サークルタイムで『屋根部分はどうやって作るか』をテーマにして意見を出し合いました。

「段ボールで作ったら?」「どうやって乗せる?平らになっちゃうよ」

「黄色の落ち葉を拾って布に貼ったらどう?」「拾ったときは黄色だったけど、日が経つと茶色くなっちゃったね」

「じゃあ、画用紙はどうかな」「いいかも!」

一人ひとりが思いついたことを発言し、それに対して他の子がまた別の意見を出して話し合いを進めました。

保育者が介入しなくても子ども達だけで話し合いが少しずつできるようになってきて、驚きとともに成長を感じ嬉しく思いました。

話し合いの末、葉っぱは画用紙で作ることに決まり、切る人と貼る人に分かれて作りました。

〈雪を降らせよう〉

12月に入ると吐いた息が白くなるほど寒くなり、虫たちの姿もほとんど見られなくなりました。

今にも雪が降ってきそうな天気に子ども達は“雪”についての話題で持ちきりです。

「雪降らないかな?」「雪が積もったら雪だるまや雪合戦してあそびたいね」

など大盛り上がりです。

そこでみんなが作ったやなぎハウスにも雪を降らせたらどうかな?という話が出て、雪作りが始まりました。

『ゆきのたんじょうび』という絵本に雪の結晶が登場し、「雪はよーく見ると色んな形をしているんだね」と知った子ども達はこの雪の結晶を作ることに決定しました。

綿棒で作った土台に好きな毛糸を巻き付けていき、

途中で色を変えながら巻いたら

毛糸を綿棒に結んでハサミで切り

完成!!

早速雪を降らせてみました。

嬉しそうに上を見上げて喜んでいた子ども達でした。

〈池作り〉

池を作りたい!と言い出した子を筆頭に池作りにも取り掛かりました。

画用紙を池の形に切って色鉛筆で色を塗ります。

「池の水って水色だけじゃないんだね」「太陽が当たっているところは白や透明に見えるね」など絵本を見ながら話し合い、色を選んで塗っていました。

水面はスズランテープで作り、ねじったりテープを裂いたりして作りました。

池の周りの石は新聞紙を丸めてカラーポリで包みました。

出来上がった池にラキューで作ったカメキチおじいさんを泳がせて…完成!!

〈虫に大変身〉

村が出来上がってくると絵本に登場する“虫になってあそびたい!”という気持ちになってきた子ども達。

絵本や図鑑を広げ、どんな虫になろうか考え始めました。

「私はこのちょうちょになる!」

画用紙やスズランテープ、輪ゴムなど様々な物を使ってなりたい虫に変身しました。

「ぼくは何の虫に変身するでしょう?」

正解は…

「カマキリでした!!」

隣のお友達はバッタのトビハネさんを作りました。

「ぼくはクモのセカセカさんになったよ」

〈やなぎむらであそぼう♪〉

ピアノを弾くと「なんだか歩きたくなってきたね」と歩きはじめる虫たち。

そこへ森からやってきた動物たちも仲間に加わりみんなでお散歩することになりました。

動物たちの楽しいお話についてはまた後日お知らせ致します

歩いてお腹がすいた虫と動物たちはご飯を食べることにしました。

この食べ物は以前神社に行った際に拾ってきたどんぐりです。

食べ物を入れるお皿もチラシを折って作りました。

シートを敷いてピクニックごっこをしたり

ハウスのなかで食べたりもしました。

カリカリカリ…「おいしいね!」

「栗みたいな味がする」

お腹がいっぱいになった虫と動物たちは眠たくなって来ました。

森で見つけてきた“ガガイモの種の中身のわたげ”を布団にし、ハウスの中に入れました。

わたげは布をくしゅくしゅっと丸めたり

広げてふんわり敷いたりして表現しました。

「ふわふわしていて気持ちがいいね」

準備ができたらお布団をかけて横になったり布団の上で丸くなったりと皆思い思いに寝ていました。

ふわふわふとんにくるまれて、みんなどんなゆめをみるのでしょう…

「それではおやすみなさい

『ふわふわふとん』の最後の場面のわたげのお布団で寝るシーンもしっかり再現していた子ども達でした。

 

 

今回の取り組みで、上手くいかなかった時にどうしたらよいかを考えたりやりたいことは決まっているけどどうやって作ったらいいか分からず悩んだり…試行錯誤しながら自分たちで進める姿が見られました。また、「こうした方がいいんじゃないかな?」と思ったことを出し合い、決まりを自分たちで決めて守ろうとする様子も見られ、遊びの中で成長していることを実感しました。

今回体験したことを大切にしながらまた別の遊びに繋げていけるようきっかけ作りや環境づくりをしていきたいと思います。

次回の更新もお楽しみに

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