こんにちは!はな保育園ほりた通です
今年度も残すところ約一か月となりました。子どもたちとの一日一日を大切に過ごしていきたいと感じる今日この頃です。
今回は年明けから幼児クラスで読んでいた絵本『てぶくろ』の遊びの様子についてお伝えします。
~あらすじ~
雪の降る中、森を歩いていたおじいさんと子犬。
おじいさんは歩いている時に手袋を片方落っことしてそのまま気づかず行ってしまいます。
すると手袋を最初に見つけたネズミがその中で住みだし、次にカエル、その次にうさぎ、その次にオオカミ・・・
と次々に動物が一緒に手袋の中に住みたいとお願いし、どんどん増えていく手袋の中の動物たち。
その間に手袋はどんどん手を加えられて家らしくなっていきます。
やがて7匹もの動物が中に入ってパンパンになった手袋。
一方、手袋を片方落としたことに気づいたおじいさんは探しに戻ってしまい…どうなってしまうでしょうか?というお話です。
動物たちの自己紹介の仕方が面白かったり動物がどんどん増えていくことで手袋がパンパンになっていく様子が楽しそうだったりとみんな大好きな絵本です。
くり返し読んでいるうちにセリフや展開を覚え、真似する子の姿が見られるようになってきました。
〈てぶくろごっこ〉
動物になりきって遊ぶことができたらいいなと思い、地面に手袋の絵を描いてみました。
するとみんな嬉しそうに中に入り、手袋に入りたい子と入っている子とでやりとりが始まりました。
「ぼくはぴょんぴょんガエル🐸あなたは?」
「はいいろおおかみだぞ🐺入ってもいい?」
「どうぞどうぞ♪」
「ぼくはのっそりぐまだー🐻」
それぞれがイメージする動物の仕草を真似していてとても面白いです。
動物たちが増えてきたことで手袋に今何匹動物がいるのか数えている様子も見られました。
「1、2、3、4…4匹になった!」
食いしん坊ねずみ役の子🐭が木の実を探しに出かけるとつられて他の動物たちもご飯を集めたり作りに出かけたりしていました。
「どんぐり見つけたよ!」
「もぐもぐ。あー美味しい」
動物たちが手袋で楽しそうにしている所へおじいさんたちが無くした手袋を探しにきました。
腰に手を当ておじいさんになりきっていますね。可愛らしいです
「手袋はどこだー?」
おじいさんが来たことで慌て出す動物たち。
「大変だ!逃げろ~!!」
鬼ごっこのようにおじいさんや犬が来たら見つからないようにすぐに逃げるというルールをみんなで作り楽しんで遊んでいました。
途中で役を交代し順番を決め、遊んでいた子どもたちでした。
〈帽子づくり〉
動物になって遊ぶ子が増えてきた為、もっとなりきれるように画用紙や輪ゴムなどの材料を部屋に用意してみました。
すると材料を見て「作ってみたい」と言う子が作り始め、その様子を見ていた子も「私も!」「僕も作りたい」と言い出し、みんなで帽子作りが始まりました。
はさみ以外にもホチキス、セロテープなど様々な道具を使い、どのように使うものなのか知らせたり見本を見せたりしながら作り進めました。
道具を使う際に気を付けることや約束を伝えるとみんな気を付けて使い、丁寧に作ることができていました。
「かえるさんの目は黒色にしよう」
それぞれが好きな色の画用紙を選び、オリジナルの帽子を作ることができました。
「ぼくは灰色おおかみ🐺」
「私は速足うさぎ🐇になったよ」
作った帽子が気に入って、いつでも被って遊ぶようになりました。
こちらは郵便局にはがきを買いに来ている様子です。
「かえるさん、はがきをどうぞ」「ありがとう🐸」
〈カプラでてぶくろを作ろう〉
「てぶくろがないね」「それなら作ってみようか」という話から巨大手袋作りが始まりました。
これまではカプラを横向きに積んでいましたが、縦に積むことで高さが出ることに気が付き、交互に横・縦・横の順番で積んでみることにしました。
作っている子の様子を見て他の遊びをしていた子も興味を持ち、みんなで協力して作るようになりました。
縦に積んでいる分、崩れやすく崩れる度に喧嘩になったり崩してしまった子を怒ったりする姿も見られました。
話し合いをしお互いの思いを伝え合ったことで和解し、その都度どうしたら崩れないように作ることができるかを一緒に考えていきました。
また、どのぐらいの大きさで作るとたくさん動物が入ることができるか考えながら積み進め…
無事巨大手袋を完成することができました!!
〈屋根を作ろう〉
カプラの数が足りない為、屋根は別で作ることにしました。
大きい段ボールを用意し、手袋の形に保育者が切り子どもたちが色をつけました。
何色の手袋が良いのか意見を出し合い、手分けして色を塗ることになると張り切って塗っていた子どもたち。
乾いたら上から吊るして屋根の出来上がりです!完成した手袋を見て「うわー!!すごいね!!」「やったね!!」と大喜び。
さっそく中に入って遊び始めました。
🦊「入ってもいい?」
🐸「あなたはだあれ?ぼくはぴょんぴょんがえるだよ」
🦊「おしゃれぎつねよ」
🐸「どうぞ。入っていいよ」
🦊「てぶくろの中は3匹になったね」
🐇「また誰か来たよ」
🐭🐸🦊「あなたはだあれ?ぼくたちは食いしん坊ねずみとぴょんぴょんがえるとおしゃれぎつねよ」
🐇「私は速足うさぎ。入ってもいい?」
🐭🐸🦊「いーいーよー」
恥ずかしがりながらも子どもたち同士でやりとりをしてとても可愛らしかったです。
お腹が空いた動物たちはご飯を食べることにしました。
「これは葉っぱだよ」
「むしゃむしゃ。みんなで食べると美味しいね」
楽しそうに遊んでいた子どもたちでした。
今回、遊びを通して友達や保育者とコミュニケーションを取ることや簡単な言葉のやり取りを楽しむこと、イメージを膨らませながら、それを表現して遊ぶ楽しさを知ることが出来ました。また、友達とイメージを共有し、協力して作り上げる喜びを感じたり完成出来た時の達成感を味わうこともできたと思います。
子どもたちの日々の生活や遊びの様子を見て、何気なく言った発言や行動を見逃さず、更に遊びの幅を広げていくことができるように今後も日々の活動に取り組んでいきたいと思います。
次回の更新もお楽しみに