こんにちは!はな保育園ほりた通です
寒さが本格的に厳しくなり、冬の訪れを感じる頃となりました。
子どもたちは、寒さに負けず鬼ごっこや縄跳びを楽しみ元気に体を動かしています。
今日は5月から育てたバケツ稲の様子と収穫したお米を使って作ったおにぎり作りの様子をお伝えします。
〈バケツ稲を育てよう〉
これまでいろいろな種類の野菜を育ててきたあじさい組の子どもたち。
今回はなんとお米作りに挑戦します。
まずはバケツ稲マニュアルと言う説明書を見て、どのような流れで育てていくのかを知りました。
5月:芽出しをグループごとに行い、部屋のあたたかい場所に置き、毎日水かえをしました。
毎日観察をして、少しずつ芽が出てきて「もやしみたい!」「だんだん伸びてきたね」と変化を喜んでいました。
芽出しが出来たので、次は種まきをしました。
まずは土の準備です。黒土、赤玉土、鹿沼土を広げて乾かし、バケツに入れた後肥料を混ぜます。
ブルーシートに土を出すとみんなで協力して土を混ぜました。
固まっている土を見つけたら潰し、バラバラにしたりしっかり混ざっていないところは念入りに混ぜたりとそれぞれが考えながら準備をしていました。
土の準備が出来たらいよいよ種まきです。
水を混ぜて泥になったら、表面に水が溜まらないくらいの水を入れます。少し離して種をまき、深さ6~7mmほど指で押し込み、土を被せました。
日当たりが良い場所をそれぞれのグループで話し合い、バケツを置く場所を決めました。
毎日交代で水やりをしたことで少しずつ生長していきました。
6月:苗の移しかえをしました。順調に育ってきたので優しく苗を抜き、茎が太く育ちの良い苗をまとめてバケツの中心に植えました。
園庭に出る度に様子を確認し、「大きくなあれ、大きくなあれ」と可愛い呪文を唱えながら愛情を持って育てていきました。
その後も少しずつ背が伸びていき…
9、10月:穂が出て、お米が出来てきました。今年は暑かった為、穂の色が変わるのに時間が掛かりました。
〈収穫〉
穂が黄金色になったら稲刈りの合図です。水抜きをし、稲の下の方を持ってはさみで切りました。
刈り取ったら穂を下にして根元をしばり、風通しの良い場所で10日ほど干しました。
収穫したお米を嬉しそうに見つめ、「早く食べたいね」「やっと収穫できたね」と話して喜んでいました。
〈お米にする〉
しっかり穂が乾いたので、精米の工程に入りました。
①脱こく(穂からもみを取る)
牛乳パックの中に穂を入れ引っ張るともみが容器の中に残ります。ブチブチと音を立てて、もみがパックの底に溜まったのを見て「すごいね」と驚いていた子どもたち。
②もみすり(玄米にする)
次にすり鉢にもみを1握り入れ、野球ボールでゆっくり上の方まですり上げます。しっかり手でおさえながら行っていますね。
③精米(白米にする)
息を吹きかけて、もみを飛ばし、玄米をビンに入れて棒でつき、白米になります。
お米を見て嬉しそうに「ちゃんとお米になってるね」や「少ないね」「お米作りって大変だね」と話している姿が見られました。
〈おにぎりを作ろう〉
お米を使って塩おにぎりを作ることにしました。
収穫したお米と普段給食やおやつで食べているお米を混ぜると「色が違うね」「大きさも収穫したお米の方が小さいかな?」と比較して気がついたことを話していました。
まずは、お米を洗います。手を消毒し、猫の手にしてゆっくり混ぜます。
「なんだかサラサラしているね」「ふわふわしてる」「お水の色が変わってきた」など様々な反応が見られ、面白かったです。
洗ってお水を捨ててを何度か繰り返したら再度お水を入れ、スイッチを押して炊き上がるのを待ちました。
途中、プシューっという音を立て、蒸気が出てきました。
「いい香り」「早く食べたい」と嬉しそうに炊飯器の周りに集まり様子を見ていました。
お米が炊けるのを待っている間におにぎりを作る準備を始めました。
エプロンを着て、三角巾を付けました。
ピー!!
お米が炊き上がりました!
さあ、いよいよおにぎり作りです。
どんぶりに入ったご飯の上に、一つまみのお塩を上からかけ、スプーンで混ぜます。
お米が潰れないように優しく混ぜていますね。次にラップの上にご飯をのせます。
ラップの四つ角を持ち、捻ったら握って形を整えます。
お皿にのせたら完成です!
さあ、出来立てのおにぎりをいただきましょう!!
「三角おにぎり握れたよ!」「美味しーい!!」「優しい味がする」「少しあまい感じがする」などとっても嬉しそうに食べていた子どもたちでした。
みんなパクパク食べ、全員完食することができました。
今回の取り組みでお米を作る工程や大変さ、収穫し食べる喜びを感じ、それと共に食べ物の大切さを学ぶことができたと思います。
おにぎりを食べた日、お迎えに来た保護者の方に嬉しそうに今日の出来事を話したり「家でも作ってみる」と話していた子の姿が見られました。
今回の取り組みをきっかけに食への意識が少し変わってくれると嬉しいなと思います。
また子どもたちと話し合い、次に何を育てるか決めていきたいと思います。
次回の更新をお楽しみに。