こんにちは!はな保育園ほりた通です
「冬」を感じながら、日々遊びを楽しんでいる子どもたち。
乾燥している季節なので、体調管理などに気を配りながら元気に過ごしていきたいと思います。
今回は4歳児クラスの絵本の世界のごっこ遊びの様子をお伝えします。
〈やなぎむらシリーズ~きんいろあらし・ふわふわふとん~〉
子どもたちの大好きな絵本『やなぎむらシリーズ』
春に行ったごっこ遊びに続き、今回も絵本に登場する場面を遊びの中で表現して楽しんでいました。
〈トンボになろう!〉
秋になり、園庭や公園でトンボを見かけることが増えてきました。そこで、部屋にトンボについての説明の紙を貼ると興味を示し、読んだり「これはどういうこと?」と気になることを尋ねたりするようになりました。
子どもたちがもっとトンボに興味を持てるといいなと考え、試しにトンボの眼鏡を作ってみました。すると、大ヒット!みんな喜んで作っていました。
画用紙を半分に折り、はさみで目の部分を切り取ります。切り取った目の部分に好きな色のカラーセロハンをテープで固定し、輪ゴムを付けたら完成!
「なにこれおもしろーい!!」「緑色に見えるよー」と喜んで作った眼鏡をつけ、歩いたり遊んだりしていました。
眼鏡を作ったことで「羽も作りたいね」という話になり、羽づくりもしました。
図鑑を見て模様を描き、画用紙を使って体を作りました。羽を背負う為の紐は三つ編みをして作りました。「三つ編みを自分たちでしてみたい!」と言っていたので、やり方を伝えるとすぐに覚え、ほとんどの子が一人で編むことができていました。体と羽をテープやホッチキスで固定したら完成です。
完成すると鏡で見て見たり、羽を背負ったまま遊んだりしていました。集まりの時も背負っている子の姿が見られ、移動するときは手を伸ばしたりとみんな楽しくトンボになりきっていました。
〈トビハネさんたちを作りたい〉
絵本には様々な昆虫が登場します。その中でもバッタのトビハネさん、かたつむりのキララさん、クモのセカセカさん、ありのパパ、ママ、ぼうやは子どもたちに大人気で、園庭遊びに出ると「いないかな?」と探したり、捕まえて「このありは、パパ、ママ、ぼうやだよ」と話したりしている姿を見かけます。そんな大好きな虫を作ってみたい!と言った子がきっかけで虫づくりが始まりました。
素材を保育士と考え、できるだけ子どもたちがイメージしたものに近づけられるように話し合いながら進めていきました。
使う素材を見て、接着剤は何がいいかを考えたり「こういう風に作りたいけど何がいいかな…」と悩み、「こんなのはどう?」と友だちがアイディアをくれたりするなど、みんなで模索しながら作っていきました。
今にも動き出しそうなすてきな虫さんたちの完成です!!
〈やなぎハウス&ほたるいけ〉
虫たちができてきたので、虫たちが冬越しする為のお家『やなぎハウス』を作ることにしました。また、クモのセカセカさんが落ちてしまった『ほたるいけ』もカプラで作ることにしました。
池の大きさや虫たちが入れる家はどのぐらの広さが必要かをそれぞれ考え、相談しながら積んでいきました。
数人が積んでいると「私もやりたい」「ぼくにも作らせて」とどんどん参加してみんなで作り進めていきました。
池と家をカプラで作ったことで途中でカプラが足りなくなってしまいました。そこで別の方法で家の屋根を作ることにしました。骨組みを作り、何色で作るかを決めたら、絵具を塗ったり画用紙を切って貼ったりしていきました。以前春に作ったサラダとまほうのおみせの花の屋根の作り方を覚えていたようです。
他にも散歩の際に拾った落ち葉や切った画用紙のあまりを使い、風で落ち葉が舞い落ちてくる様子を表現しようと天井に付けました。
冬になり、雪が降ってくる季節になってきたので雪を表現した“雪の結晶”も飾ってみました。どんどん村が素敵になっていき嬉しそうな子どもたち。
さくらの部屋に入ると天井を見上げたり、やなぎハウスに入ってお友だちと虫たちになってごっこ遊びを楽しんだりしていました。
遊んでいるとカプラが崩れてしまうハプニングもありましたが、その都度直したり崩れた分をやなぎハウス作りに回し、池の囲いを別のもので作ることにしたり、立派な村が完成しました。
〈ががいもとっきゅうしゅっぱーつ!!〉
『ふわふわふとん』を読んでいた時のこと。「ががいものタネってどこに生えているのかな?」「本物はどんな見た目をしているんだろ。見て見たいな」と話す子どもたちの声が聞こえてきました。散歩の時に探してみたものの園周辺には無さそうだった為、調べた写真を貼ってみることにしました。すると興味津々で見つめ「作れないかな?」と言う話になった為、ががいものタネ作りをすることになりました。
写真を見て種がどんな色をしているのか観察し、絵具を混ぜてががいも色を作りました。段ボールに色を塗り、乾かしている間に綿になりそうなものを探しました。クリスマスリース作りで使った綿が良さそうだった為、それを使って綿毛を表現しました。作っている最中、「ふわふわしていて気持ちがいいね」「どのぐらい入れる?」と話しながら嬉しそうに綿を入れていました。
ががいものタネが完成し、引っ張る子どもたちの様子が見られました。はじめは綿毛のみだったのですが、絵本の一場面を思い出し、1人の子が虫をタネに乗せると次々に他の虫も乗せていきました。そして、「ががいもとっきゅうしゅっぱーつ」と元気よく合図し、いろんな場所を走っていきました。やなぎハウスに到着すると運んできた綿毛をハウスに運び込みハウスで待機していたトビハネさんにかけてあげていました。みんなで話し合い、走る順番を決め、その後も交代しながら楽しくごっこ遊びをしていた子どもたちでした。
ががいもとっきゅうを走らせたことで他クラスの子どもたちに見られて、興味を持ってもらうきっかけになりました。
今回の遊びで表現することの楽しさや面白さを知ることができ、「次は何を作ろうかな」と話す子どもたちの様子が見られました。
子どもたちのイメージや発想を大切にしていき、“表現したい!”と思った時に実行できる環境を整えていきたいと思います。
子どもたちが運んでくれたふわふわな綿毛ふとんの中で虫たちはどんな夢をみたのでしょう。。。