「だれ?」
唐突なタイトルですみません!
先日、ある園に行った時、
4歳児の子どもにかけられた言葉です。
そばにいた保育士さんも
「たくさんきたねー。だれだろねー。」とおっしゃる。
「???」それって正しい対応なのか・・・。
そういえば、最近は言われていなかったけれど
以前は園の見学に行った際に
よくかけられていたことばだな、と。
でも「久しぶりに聞いた」と思ったのはなぜなのか?
自園にもそれはそれは多くのお客様がみえましたが、
子どもたちが「だれ?」と
声をかけたことはなかった・・・。
なぜかな?
昨年度、東京からおみえになった時にも、
先生たちに「こんにちはー。こっちにきて!」
と先生たちの手を引いて、
ままごとコーナーにお誘いして
お茶やピザなど作っておもてなしする姿がありました。
その人が誰なのかを明らかにすることより、
まず、自分たちの仲間として受けいれて、
それから「どこのせんせい?」と聞いてくる。
保育士も「みんながどんなふうに遊んでいるか
見に来てくださったんですって。」と紹介する。
自然な流れで心地よく、なにより素敵ですよね。
その違いって大きいと思いませんか?
「だれ?」と思っていてもそれをまずことばにせず、
相手を思いやった行動ができる。
手前みそだとは思いますが、
4,5歳児にはなかなかできないことですよね。
ましてや保育士さんが
「だれかなー?」と同じことばを言うなんて・・・。
それは子どもの気持ちへの共感とかではなく、
ただ正しいことを教えてあげない怠慢です。
乳児のころからたくさんの時間をかけて、
その子自身が肯定的に受け止められて、
たくさんの愛情をもらって、
「人を好きになる」すべを身につけるは、
やはり大事です。
でもこんな素敵な対応ができる子どもに
育ってくれるのですもの。
日々の努力は必ず実を結ぶのですよ!
まずはお客様に
「だれ?」とストレートに言うのではなく
「『こんにちは』と挨拶をしようね。」
とアドバイスしてみてはいかがでしょうか。