はな保育

「年齢の違う人たちが、同じ空間にいるということ」

「年齢の違う人たちが、同じ空間にいるということ」

「子どもと、子どもと、赤ちゃんと、お年寄りと」①

 

「子どもが減ってるね、って言われるたびに思うこと」

最近、
「子どもが減ってきて、保育園も大変だよね」
そんな話をする機会が増えた。

ほんとにそう。 

現実は、なかなか厳しい。

でもね、正直に言うと、
心のどこかで引っかかってることがある。

子どもが少なくなるって、本当に悪いことだけなんだろうか?

以前、幼児クラスが30人いたことがある。
にぎやかで、エネルギーがあって、「集団保育!」

って感じの毎日。

でも、15人くらいのクラスになると、空気が変わる。

待たされる時間が減って、話を最後まで聞いてもらえて、
「自分でやってみたい」が自然に出てくる。

子ども一人ひとりが、ちゃんと“主役”になっている感じ。

ああ、人数が少ないって、こういう良さがあるんだよな
って、何度も思った。

これ、私だけかな。
みんなはどう感じてるんだろう。

……この話、もう少し続けてみようと思う。

 

「年齢の違う人たちが、同じ空間にいるということ」

「子どもと、子どもと、赤ちゃんと、お年寄りと」②

 

「わかってるけど、もったいないなって思ってしまう」

人数が少ない保育、いいなと思う。
でも、次に出てくるのは、やっぱりこれ。

運営、どうする?子どもが減ると、経営は苦しくなる。

保育の質としてはいい。でも、続けられなかったら意味がない。

ここ、いちばんもどかしい。

人数が少なくても、丁寧に保育をしている園が、
ちゃんと続いていける仕組み。

それがないと、「質のいい保育」ほど先に消えていく気がして。

それから、子どもが減って、空いた保育室を見るたびに、
つい妄想が始まる。

ここ、不登校の子の居場所にできたらどうかな。
障がいのある人が働く小さなカフェとか。

高齢の人がふらっと来て、子どもと話せる場所とか。

入園前のお母さんたちが、
「誰かと話したい」って来れる場所とか。

……できそうなこと、いっぱいある。

なのに現実には、「それは管轄が違います」
「ここは保育なので」「高齢者は別制度です」

わかるけどさ。困ってる人にとって、
管轄ってそんなに重要?

人って、
分野ごとに困ってるわけじゃないのにね。

 

「年齢の違う人たちが、同じ空間にいるということ」

「子どもと、子どもと、赤ちゃんと、お年寄りと」③

それでも、こんな保育園だったらいいなと思う

 

もし、垣根を少しだけ下げられたら。

不登校の子が、幼児と関わる時間があったり。

高齢の人が、赤ちゃんに話しかけて、
その日いちばんの笑顔を見せたり。

子育て真っ最中のお母さんが、保育士とちょっと雑談して、
「また来ようかな」って思えたり。

障がいのある人と子どもが、自然に同じ空間にいて、
「いろんな人がいていい」が当たり前になる場所。

交流したからって、すぐに何かが解決するわけじゃない。

でも、「ここにいていい」「自分、ちょっと役に立ってるかも」

そう思える場所があるだけで、人は少し救われる。

保育園って、子どもを預かる場所である前に、
人が育ち直せる場所でもあるんじゃないかな、
なんて思ったりする。

答えは、まだない。

でも、子どもが減った今だからこそ、見えてきた景色もある。

保育園が、子どもだけじゃなく、
地域の人がちょっと息をつける場所だったらいいな。

そんなことを考えながら、今日も子どもたちを見ている。

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