子どもの遊びを見守っていると
『はっ!』と思う瞬間がありますよね。
突然持っているおもちゃを投げたり、
なぜ?と思うようなところで転倒したり、
特にトラブルにもなっていないのに
噛みつきがおきたり、
例をあげたらきりがありません。
これは保育所だけではなく家庭でも、
公園などに行った時でもおこることです。
あぶない!と思ってヒヤッとする、
本来はこういったときに書くのが
ヒヤリハット報告というものです。
園でも月に数件のヒヤリハット報告があります。
本来は事故が起こる以前に書くものですが
実際の多くは転倒や打撲、
友だちとのケンカで起きた噛みつきなど
放置していては
今後重大事故につながるかもしれない、と
思われる事故についての
報告が大半となっています。
なぜ、その状況になってしまったのか、
部屋の環境や保育士の位置など
毎月の会議で検証して同じような事故が
起きないように活用しています。
十分に注意してみているようでも、
子どもは予測不能な動きをすることも多いので、
事故やけがを完全に防ぐことは
たいへん難しいことです。
数秒目を離したすきにも
けがをする可能性だってあります。
こればかりは経験値が重要なのか、
『こんなことでけがをしたことがあった』という
ご自身の経験が事故を未然に防ぐために
役立っているようにも感じます。
危険予知や、その人がどれだけ
危機感をもっているかがとても大切です。
内閣府のホームページを見ると
過去の事故事例が載っているので、
そういったものを見ておくのもよいかと思います。
どれだけ危険予知をできたか、
どれだけ広い知識と視野で見守りができたか、
これは教えてもらうというより
自己努力で培っていく
能力なのではないかと思います。
ケガや事故は当人の体はもちろん、
見守っていた側のこころも傷つきます。
少しでも減らしていけたら、と願ってやみません。
次回はこのヒヤリハットを
もっと保育に活かしたい!の
観点からお話ししたいと思います。