ヒヤリハット報告には、まず『発生状況』があり、
どのような状況でこの事故が起きたのか、
が書かれています。
その後それに対する
『事故への対応』や『再発防止策』が
記入してあります。
あたりまえのことですが、
見えた事実が書かれ、
それを防ぐためにどのように
環境や見守り体制を整えていくか、
といったことが検証されていきます。
それでも同じような事故やけがが
減らないのはどうしてなのか、
と思ったときに私たちがしていることって、
何か大切なことを見落としてないかな、
と気づきました。
やはりここでも大切なのは
『子どもの気持ち』なのですよね。
・おもちゃを投げてしまったのはなぜか?
何かを投げる遊びがしたかったのか?
友だちに取られると思い、投げてしまったのか
遊び方がわからず、
つまらなくなって投げてしまったのか
これなら投げてもいいよ、
という提案をしてあげたか(ボール等)
・走って転んだ。なぜ走ってしまったのか?
走りたくなってしまったのはなぜだろう?
必要以上に興奮させていなかったかな
お部屋は走らない、って伝えていたかな?
靴はサイズに合っているかな、
園庭や室内の安全チェックはしていたかな
・お友だちをたたいてしまった、
噛みついてしまった
なぜたたいてしまったのか、
何を伝えたかったのか
たたかれてしまった
(噛みつかれてしまった)子の
気持ちだけにしか、
寄り添ってなかったのではないか
たたきたくなる
(噛みつきたくなる)ほどの
悔しい気持ちを受け止めてあげたか
言葉で伝える方法を教えてあげたか
双方の気持ちを言葉で代弁してあげたのか
私たちが子どもの気持ちに気付けなかったことが
最大のヒヤリハットだったのではないか、という
事故もたくさんありました。
いつも『子どもの気持ちになって』は
どんな場面でも必要なのだと、
ヒヤリハットからも学びました。
みなさんも一度そんな側面から
振り返ってみると
事故防止につながるかもしれませんよ!