はな保育

子どものかんしゃくに向き合うとき

お子さんが急にかんしゃくを起こして

困った経験、きっとどなたにもありますよね。

泣きわめいたり、物を投げたり、暴れたり…。

そんなとき、

最初はなんとか機嫌を取ろうと頑張りますが、

長引くとかえってこちらも疲れてしまいます。

 

先日、外食中にこんな場面を目にしました。

隣のテーブルには2歳くらいの男の子と

その家族が座っていました。

その子が突然『あ―ん、あ―ん😫』と泣き始め、

テーブルの上の物を落とそうとしたり、

足をバタバタさせたり、

反り返って泣き続けたりしていました。

一家で大慌てかと思いきや、

お父さんとお姉ちゃんらしき子はスマホを見続け、

お母さんは無言で机の上の物を片付けているだけ。

誰も声をかけていませんでした。

 

その様子に私はちょっとびっくり。

『疲れちゃったのかな』

『お腹が空いたのかも』と、

子どもの気持ちを受け止める声かけしないの?

…と思ったのです。

もしかしたら、家族にとって日常茶飯事で、

対応を諦めているのかもしれません。

でも、男の子は自分の気持ちをわかってほしくて

一生懸命だったはず。

初めはお母さんの大変さに同情しましたが、

だんだんその子が気の毒になりました。

 

子どもがかんしゃくを起こすのは、

大人からすると『わけがわからない』

ように見えるかもしれません。

でも、実はその行動には

ちゃんと理由があると思うのです。

ただ、その気持ちを

どう表現すればいいかわからなくて、

かんしゃくという形で

伝えようとしているのだと思うのです。

 

例えば、『疲れちゃったね』

『思うようにいかなくて悔しかったね』と、

子どもの気持ちをことばで伝えてみると、

不思議と落ち着くことがあります。

それは、子どもが

『わかってもらえた』と感じるから?

ではないでしょうか。

 

かんしゃくに向き合うのは

簡単ではありませんし、

大人も余裕がないときは大変ですよね。

でも、一呼吸おいて

子どもの気持ちを受け止めてみる——

そんなちょっとした工夫が、

お互いの心を軽くしてくれるかも、です。

次にかんしゃくの場面に出会ったとき、

ぜひ試してみてくださいね。

 

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