子どもの噛みつきがあると、
噛みつく子は悪い子、
噛まれる子はかわいそうな子、
のように私たち大人はジャッジをしてしまいがちです。
でも、ほんとうにそうでしょうか?
前回もお話しましたが、
まだことばで意思表示をすることが難しく、
善悪の判断もできない子どもたちです。
相手を痛い目に合わせてやろう!
という悪意はないことがほとんどです。
どのように伝えればよいのか、
を教えてあげなければ、
その方法さえ知らないのです。
また、一度教えても、すぐ忘れて、
やりたい気持ちが優先してしまうこどもたちです。
日々「くりかえし」伝えてあげることも大切ですね。
はな保育ではこんな風に対応しています。
①のケース:まずは「にゅっ」と腕が
出てくることが無いよう子ども同士の距離に気を配ります。
もし、噛みつきが起こってしまった時には
「○○ちゃん、いたかったって。
噛むのはやめようね。」
とやさしく諭します。
②、③のケース:まずは近寄ろうとしている子を見つけたら、
他のあそびに誘ってみたりします。
先に遊んでいる子が集中して遊んでいる時間を
大事にしてあげたいから、です。
「いま、○○ちゃんがつかっているから、
あとでかしてもらおうね。」
とことばをかけたりします。
先に遊んでいる子には
「あとでかしてね!」
とお互いの子どもの思いを言葉にして代弁し、
友だちとのかかわり方を教えていきます。
④のケース:これは大変困りますが、
「いやなことがあったの?」
「わかってあげられなくてごめんね。」と、
気持ちを受け止めながら
「おともだちを噛んだりしないでね。」
と伝えていきます。
いずれの場合も「こらっ!」「だめ!」
など大声で叱るような言葉から止めに入ると、
心のシャッターがピシッと閉まって、
何も聞いてくれなくなったり、
大声で泣いてこちらの言葉を遮ったり(さえぎったり)してきます。
私たちはびっくりもするし、
止めたい気持ちが優先してしまうときもありますが、
まずは(可能であるなら抱きしめて)受け止める、
を大切にしています。
どんなときも自分の気持ちをわかってくれる、
と子どもが感じてくれた時に、
きっと、確かな“絆”ができていくのだと信じて♡♡