はな保育

子どもの気持ちと大人の気持ち⑤ ~子どものケンカ~

以前満1歳児くらいの子が

おもちゃの取り合いで、

泣きながら相手のことを

叩こうとしていることがありました。

お互い足を開いて座った状態で

相手を叩こうとしていたので、

何度やっても手が届かず、の状態でした。

 

様子を見ていると、

その状態が楽しくなってきたのか、

目には涙をためながら「へへへ」と笑っています。

しばらくすると笑い声も大きくなって

「キャッキャ」と遊び始め、

取り合っていたはずのおもちゃは放置されていました。

 

心配してみていたこちらは???ですが、

何に怒っていたのかも忘れてしまったのでしょう。

好奇心がぶつかり合ってケンカになったのに、

お互いのしていることが楽しくなって思いを共有して、

トラブルを克服できたのですね。

子どもってすごいです。

また、こちらは2歳児ですが

友だちに頬を叩かれたと

泣いていた子がいたので仲裁に入ると、

叩いた方の子は

【先生が来た!まずい!】とでも思ったのか、

「ごめんね」を連呼していました。

絶え間なく「ごめんね」と言っていても、叩かれた子は知らんふり。

こんなやり取りがありました。

保育士:「ごめんね、って言ってるよ。」

叩かれたAちゃん「しらない!」「いや!」

保育士:「しらないって言ってますけど…。」

叩いてしまったBちゃん:「ごめんね」が

だんだん泣き声に替わり

「わぁ~ん」と号泣。

保育士、Aちゃん「・・・・。」

しばらくは泣いているBちゃんに

知らんぷりを決め込んでいたAちゃんも、

同じように悲しくなったのか

「もう、いいよ!」と言って泣き始めました。

保育士が何も言わなくとも

互いの気持ちに気付けたのだと感じました。

しばらく許してもらえなかったBちゃんの気持ち、

許してあげなかったことで

Bちゃんを追い込んでしまったと思った

Aちゃんの気持ち。

双方の優しさが伝わり、

こちらも泣けてしまうような出来事でしたが、

心からの「ごめんね」が伝わったように思いました。

次回もけんかについて

もっともっと考えてみたいと思います。

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