以前満1歳児くらいの子が
おもちゃの取り合いで、
泣きながら相手のことを
叩こうとしていることがありました。
お互い足を開いて座った状態で
相手を叩こうとしていたので、
何度やっても手が届かず、の状態でした。
様子を見ていると、
その状態が楽しくなってきたのか、
目には涙をためながら「へへへ」と笑っています。
しばらくすると笑い声も大きくなって
「キャッキャ」と遊び始め、
取り合っていたはずのおもちゃは放置されていました。
心配してみていたこちらは???ですが、
何に怒っていたのかも忘れてしまったのでしょう。
好奇心がぶつかり合ってケンカになったのに、
お互いのしていることが楽しくなって思いを共有して、
トラブルを克服できたのですね。
子どもってすごいです。
また、こちらは2歳児ですが
友だちに頬を叩かれたと
泣いていた子がいたので仲裁に入ると、
叩いた方の子は
【先生が来た!まずい!】とでも思ったのか、
「ごめんね」を連呼していました。
絶え間なく「ごめんね」と言っていても、叩かれた子は知らんふり。
こんなやり取りがありました。
保育士:「ごめんね、って言ってるよ。」
叩かれたAちゃん「しらない!」「いや!」
保育士:「しらないって言ってますけど…。」
叩いてしまったBちゃん:「ごめんね」が
だんだん泣き声に替わり
「わぁ~ん」と号泣。
保育士、Aちゃん「・・・・。」
しばらくは泣いているBちゃんに
知らんぷりを決め込んでいたAちゃんも、
同じように悲しくなったのか
「もう、いいよ!」と言って泣き始めました。
保育士が何も言わなくとも
互いの気持ちに気付けたのだと感じました。
しばらく許してもらえなかったBちゃんの気持ち、
許してあげなかったことで
Bちゃんを追い込んでしまったと思った
Aちゃんの気持ち。
双方の優しさが伝わり、
こちらも泣けてしまうような出来事でしたが、
心からの「ごめんね」が伝わったように思いました。
次回もけんかについて
もっともっと考えてみたいと思います。