子どももケンカをして不快な経験をする時、
少しづつですが、
相手も同じように
不快な思いをしていることに気付いていく。
そうした経験を何度も重ねていくうちに、
正しいことを気持ちいいと感じる正義感や、
人を叩いたりしてはいけないという
規範意識も学んでいく。
子どもが
友だちの気持ちを理解していく過程は
おもしろいなと感じることがあります。
0歳児の頃、
隣でお友だちが泣いていると
悲しみが連鎖するのか
一緒に泣き始めてしまう子がいます。
少したつと、
今度は泣いている子を
自分のお母さんの所に連れていってくれます。
自分がこうしたい、
と思うことを友だちにも実践するのですね。
もう少し育ってくると、
泣いている友だちの
お気に入りのおもちゃを持ってきてくれたり、
その子のお母さんに
知らせてくれたりする姿があります。
ちゃんと、思いやりの心は育っていきます。
子どもの心の成長は
とってもすごいのです!
ケンカはいけないこと、
悪いこと、
ケンカをする子は悪い子、と
頭ごなしにトラブル回避だけをしていては、
その貴重な機会を奪ってしまうかもしれません。
叩き合ったり、
噛みついたりして、
ケガをしないように
注意をしていくことは必要ですが、
危険がない限り、
子どもたちのケンカも
成長の大切なステップだと
見守っていきたいものです。