前回のつづきです。
さがしていたダンゴムシではない
別のダンゴムシを
バケツに入れられてしまったYちゃん。
その後どうしたのでしょうか。
Yちゃんと目が合ってしまった
保育士が困っていると・・・。
すっ、と立ち上がったYちゃん。
何事もなかったかのように
「給食間に合わなくなる!
さっ、お部屋にもどらなきゃ!」と。
Yちゃんが心配していた
ダンゴムシの行方は分からずじまいでしたが、
Yちゃんのダンゴムシへの優しい気持ち、
その気持ちに一生懸命応えようとしていた保育士、
保育士の行動
(ほかのダンゴムシをバケツに入れたこと)について
何も言及したり責めたりしなかった
Yちゃんの優しさや心づかい、
双方の様々な
思いやりのやりとりを見ていて、
こちらも胸が熱くなりました。
保育士も子どもも
優しい気持ちでしっかり繋がっている、
と感じる出来事でした。
1日の日課である、
“給食を食べる時間”に追われることなく、
“子どもの気持ちに寄り添う”
ことを優先してくれた保育士の行動。
誰にでもできることのようですが、
多くの保育士が見逃しがちな場面です。
だんごむしを心配する子どもの感性、
「おうちにかえれなくなる」と
言葉にできる表現力、
生命尊重の気持ち、
人間性、
自律性など様々な力が
このできごとで引き出せてあげたように思います。
子どもの気持ちに寄り添う~
「言うは易く行うは難し」です。
優しい子どもたち、
思いやりのある保育士に
囲まれている園長は幸せ者です。
*本文と写真は関係がありません。