「親孝行したい時に親はなし」
このことわざ、
若いころはなんとなく
「ふーん」と聞き流していました。
でも、ふと思い出して、
胸がぎゅっとなることがあります。
「あの時もっと話を
聞いてあげればよかったな」
「お味噌汁食べたい、って言ってたな、
忙しくても作って、
一緒に食べてあげればよかったな」と、
どうしようもない“たられば”が
押し寄せてきます。
これ、私の父の話なんですけどね。。。
母が亡くなったあとの父は、
まるで子どもみたいに、
わがままで、頑固で。
今思えば、それは父なりの
寂しさだったのかもしれません。
でもその時は、そんな気持ちを
受け止める余裕なんてなくて。
だから今、
「もっと優しくできたかも」と思うと、
ドーッと“たられば”が押し寄せて、
自分を責めたくなるんです。
でもね。
こう思うことにしたんです。
あの時の私も、
きっと一生懸命だったんだって。
そして、
もし今この記事を読んでいる誰かが、
「なんだか親にイライラしてしまう」
と思う瞬間があったとしても、
いいんじゃないかな。
親だって人間、私たちも人間。
お互い完璧じゃないんだから。
ただ、ここからは後悔が残る私からの、
ほんのちょっとだけアドバイス。
たとえば、
電話の最後に「元気でね」って言う。
買い物帰りに好物の和菓子を
一つ買っていってあげる。
『顔見に来ただけだよ!』って
たとえ10分でも、お家に行ってあげる。
親孝行って、
たぶんそんな些細なことの
積み重ねなんですよね。
今できることを、今やってみる。
それが、未来の自分をきっと
ふわっと軽くしてくれるはずです。
みなさんが“たられば”後悔の波に
のまれませんように!