Q
はな保育を選んだ理由を教えてください。
少人数制で保育をしているため、一人ひとりの子どもの成長を丁寧に見守ることができ、その中で個々の発達や成長についてじっくり考えることができます。
保育者自身が子どもと深く向き合うことで保育観が広がり、中長期的に子どもの発達の成果を実感できることが、自己成長にもつながると感じています。
また、落ち着いた保育体制の中で過ごすことで、子どもの小さな笑顔や変化を見落とすことなく、丁寧に関わることができる点も魅力だと思います。
Q
日々の保育で大切にしていることはありますか?
子どもの遊びを観察したり、一緒に遊んだりする中で、その玩具が持つ意味や役割を考え、より良い保育環境をつくることを意識しています。
また、「叩くからよくない子」「集中できないからできない子」といった表面的な見方をせず、子どもの言動を丁寧に観察し、その背景や理由を探るようにしています。
理由が見えてきたときには、その子の気持ちを受け止めながら、必要に応じて環境を整えることで、行動が自然と減っていくように働きかけています。
Q
はな保育ではどんな保育ができますか?
また、どのような保育方針に共感していますか?
「自分らしさ」というものは、さまざまな保育の場面で自然に表れてくるものだと感じています。
子どものタイミングを尊重し、無理に行動を促さないことや、肯定的な言葉かけを大切にすることで、子どもは自信を持ち、その自信が意欲や挑戦心につながっていきます。そうした過程の中で、「自分らしさ」が少しずつ表れてくるのだと思います。
私は、子どもの「やりたい」という気持ちを引き出せるような保育が理想だと考えています。
また、画一的な保育ではなく、その年度の担任の想いが保育に反映されることで、見通しを持ちながらも柔軟で楽しい保育環境をつくることができる点にも魅力を感じています。
Q
はな保育で自分自身が成長できる、学べると感じていることがあれば教えてください。
はな保育では、年度ごとに異動があるため、新しい保育者の価値観に触れることができ、各園の取り組みや工夫を自園にも取り入れることで、より良い園運営につなげることができます。
また、年4回の研修では、専門的な立場の方々から学ぶ機会があり、その知見を日々の保育に活かすことができます。
さらに、学んだことを園長先生や先輩方と共有し、意見を交わす中で、議論を楽しみながら自分自身の保育観を深めていける点も魅力だと感じています。
Q
就活をしている学生さんにはな保育を勧めるとしたら、どんなところを勧めたいですか?
また、どんな人がはな保育に合っていると思いますか?
多数の子どもを一度に保育するスタイルではなく、少人数制での保育が可能な環境であるため、一人ひとりの発達や個性にしっかりと向き合いたいと考えている方にとっては、とても魅力的な内容となっています。
子どもの発達段階や性格、関心などを丁寧に観察し、寄り添いながら関われることは、保育者として大きなやりがいや喜びにつながります。
特に乳児期は、人間の一生の中でも非常に重要な時期とされており、この時期の関わり方が、心身の発達や人格形成に大きく影響すると言われています。
そのような大切な時期に関わる保育の仕事には、大きな責任が伴いますが、そのぶん深いやりがいも感じられます。
そのため、現場に出る前に子どもとの関わり方の基本や乳児保育の意義をしっかり学べる機会があることも、この取り組みの大きな魅力のひとつです。
保育の基礎を理解した上で現場に入ることで、より安心して子どもたちと関わることができるようになります。
Q
はな保育の理念「自分らしく生きる」ために、心がけていることは何かありますか?
生活の中では、その子自身の判断や選択を尊重することを大切にしています。
保育士が主導するのではなく、子どもを中心とした保育になるよう、他の子と比較したり、急かしたりしない関わりを心がけています。
その子が「ありのままの自分」でいられるように見守りながら、保育士は静かな援助者として寄り添い、自らの力で育っていけるよう支えています。
Q
どんな方と一緒に働けると、安心してお仕事ができますか?
また、職員の方同士の関係はどんな雰囲気ですか?
僕としては、新人かベテランかに関係なく、互いに園や保育について考え合える人たちがいる職場が働きやすいと感じます。
それぞれに思いや意見がある中で、保育歴が長いからといってその意見が常に正しいとは限りません。個人的な価値観が反映されている場合もあるため、そうしたことを認識したうえで、若い先生の意見にも耳を傾ける姿勢が園全体にあると、より良いチームとしてまとまるのではないかと思います。
保育という仕事は「不正解」はあっても「これが正解」と言い切れることが少ないからこそ、互いに学び合い、高め合っていきたいと考えています。
Q
自分が成長したと思ったこと
保育を学ぶ中で、子どもと関わることの楽しさや、保育そのものの面白さを見つけることができました。
日々の関わりを通して子どもたちの成長していく姿を見ることが、私にとって大きなやりがいとなり、保育の魅力を実感しています。
また、一人ひとりの子どもにしっかりと寄り添うことの大切さを学び、その子にとって“今”必要な関わりや支援は何かを考えながら接する姿勢を身につけることができました。
さらに、子どもたちだけでなく、園全体の雰囲気、職員同士の連携、保護者との関係といった保育を支えるさまざまな視点にも気づき、より広い視野で保育を見る力が養われたと感じています。
Q
子どものこんなところが可愛い!
子どもの現在と1年後では、身体的にも精神的にも大きく成長していることに気づけるところです。
当たり前に聞こえるかもしれませんが、1年間担任として過ごしていく中で、発達課題が達成されると嬉しく思う一方で、「次の発達課題は何か」という連続の中で、目の前のことしか見えなくなってしまうことがあります。
月日が経ち、年度末に年度初めのことを振り返ると、子どもの姿が大きく変わっていることが目に見えてわかります。
そのとき、寂しさの中にも大きな感動があり、担任でなければ味わえない、担任だからこそ感じられる特別な気持ちだと実感します。